狸庵陶房の物語
東京青山に根ざし、日本の伝統と現代の美意識が融合した陶芸を創造しています。
創業の理念と青山での歩み
狸庵陶房は、古くから日本の文化と芸術の中心地である東京青山に、創業者である田中慎一郎によって設立されました。喧騒の中にありながら、一歩足を踏み入れれば心が落ち着くような、そんな空間で私たちは土と向き合っています。この地で窯を構えることで、伝統的な技術を守りつつも、都市生活に寄り添う新しい陶芸の可能性を追求しています。
「狸」は日本の民間伝承において福を招く縁起の良い動物とされ、また狡猾さと親しみやすさを併せ持つ存在です。私たちはこの狸のように、遊び心と堅実な技術、そして何よりもお客様に喜びと温かさをお届けしたいという想いを込めて、一つ一つの作品に命を吹き込んでいます。
            自然への敬意と日本の美意識
私たちの作品は、日本の豊かな自然、特に山や森、川からインスピレーションを受けています。土の持つ力強さ、釉薬が織りなす繊細な色彩、そして焼き物の過程で生まれる偶然の美しさ。これら全てが、私たちが追い求める「わび・さび」にも通じる、素材の持ち味を最大限に引き出す陶芸の核となっています。
現代のライフスタイルに溶け込みながらも、使い込むほどに愛着が湧くような、生活の中に静かな豊かさをもたらす器作りを心がけています。手仕事の温もりと日本の美意識が息づく作品を通じて、皆様の日常に小さな喜びと安らぎを提供できれば幸いです。
            作り手たち
狸庵陶房の作品に魂を吹き込む、情熱あふれる職人たちをご紹介します。
                    田中 慎一郎
創業者・ろくろ師
「土との対話を通じて、手の温もりが伝わる唯一無二の作品を生み出すことに情熱を注いでいます。作品が皆様の日常に寄り添い、小さな幸せを感じていただければこれほど嬉しいことはありません。」
                    佐藤 彩美
釉薬研究・彩色師
「自然界の色や質感を陶器に表現するため、日々釉薬の研究に没頭しています。私たちの作品が、空間に色彩と静謐さをもたらすことを願っています。」
                    山本 浩
彫塑師・デザイン担当
「狸庵陶房ならではの、遊び心と物語性のある動物モチーフの作品を手がけています。見る人の顔に笑顔が生まれるような、温かい作品作りを目指しています。」
                    中村 有希
窯焚き・仕上げ職人
「火と向き合い、それぞれの作品が持つ本来の美しさを最大限に引き出すのが私の役割です。焼き上がりの瞬間は、何度経験しても感動があります。」
                    渡辺 健司
体験教室講師・若手育成
「陶芸の楽しさを多くの方に伝えるため、日々教室で指導にあたっています。土に触れる喜び、創造する楽しさを一緒に分かち合いましょう。」